液体窒素温度に冷却してりん光測定する際に使用する溶媒には、以下の性質が求められます。
- 励起光の吸収や発光をしない
- 低温でも高い溶解度を持つ
- 透明なガラス状に凍結し、ひび等が生じ難い
エタノール単体や、エタノール・メタノール1:1溶媒を用いることもありますが、低温で使用しやすい溶媒として以下の混合溶媒が知られています
*2。
- EPA: ジエチルエーテル、イソペンタン、エタノールの体積比が5:5:2の混合溶媒
- EP: ジエチルエーテル、イソペンタンの体積比が1:1の混合溶媒
- EET: ジエチルエーテル、エタノール、トルエンの体積比が2:1:1の混合溶媒
*2 溶媒のグレードは、不純物の混入の少ない蛍光分析用、HPLC用、特級グレードが望ましいです。