タンパク質や核酸など、量が少ない試料を測定するには、1滴測定ユニットが適しています。
牛胸腺由来のDNA溶液を光路長0.2mmセル(試料0.6µL)で測定しました。約3000ng/µL(光路長10mm換算で35Abs)まで直線性の高い検量線が得られています。
ライフサイエンス分野において、融解温度(Melting Temperature, Tm)の測定はDNAの熱安定性予測や構造予測などをするためのツールとして欠かすことのできないものになっています。ライフサイエンス分野では試料を少量しか用意できない場合も多く、微量な試料を測定できるシステムが求められます。メルティング測定用キャピラリージャケットを用いると、最小試料量3µLでメルティング測定が可能になります。
ここでは3µLの試料でDNAメルティング測定を行いました。DNA溶液の260nmにおける温度変化測定を行ったところ、Tmは63.9℃と求まりました。同じ試料を10mmセルで測定して求めたTmは63.8℃で、非常に良い一致を示しています。