製品情報 J-1000 series

円二色性分散計(Circular Dichroism spectrometer)

J-1000 series

ハードウェアの特長

紫外可視から近赤外まで高いSN比

CD信号は基本的に非常に弱い信号です。全波長範囲に渡ってSN比を向上させるためにはサンプルに当てる測定光の光量がとても重要になっています。

J-1000シリーズではMgF2コーティングミラー、短波長の測定にも対応した最適化された光学系などを採用、導入することにより日本分光の技術の粋を結集しました。

詳しくはこちら >

超低迷光な測定

J-1000シリーズは分光器内にモノクロメータを二つ有するダブルモノクロメータです。

また、光を回折格子(グレーティング)ではなく、プリズムで分光することにより、短波長の反射率の低下や二次光が発生しないため、従来にない超低迷光を実現しています。

ダブルプリズムモノクロメーターによる低迷光円二色性スペクトル
図1 二クロム酸カリウムの吸収・CDスペクトル

4チャンネル同時測定(4スペクトル同時取得)

J-1000シリーズはクワッドデジタルロックインアンプすることにより、最大4チャンネルの同時データ取り込みが可能となっており、また、最新のデジタル信号処理技術により、それらデータを高速で処理します。

そのため、1サンプルに対して、CD、吸光度、蛍光強度など様々なスペクトルを一回の測定で取得することができます。

バリデーション用水銀ランプ

J-1500シリーズは光源用ランプとは別に水銀ランプを標準搭載しています。

この水銀ランプにより波長正確さを容易に確認することができます。

バリデーションプログラムでは測光正確さやノイズレベルなどの性能確認試験もサポートしています。

Application Dataはこちら >
円二色性分散計のバリデーション
図2 水銀ランプを使用したバリデーション

二種類のスキャン方法

J-1000シリーズは二種類の波長スキャン方法を搭載しております。

各波長ごとに段階的に波長スキャンを行うステップスキャン、と連続的に波長スキャンを行う連続スキャンです。このことにより、様々なサンプルに対応することが可能となっています。

付属品自動認識機構(IQアクセサリー)搭載

IQアクセサリーに対応した付属品は、試料室に装着するだけでソフトウェアに認識されます。

前回使用した測定条件が設定され、測定データに付属品名やシリアルナンバーなどが自動的に記録されます付属品を装着するだけで指定の分析をスムーズに始められます。