化成品における

超臨界流体利用

抽出 フッ素系潤滑剤の精製

フッ素系潤滑剤は、分子量分布が狭く、単分散であることが求められます。ただし、分画の際に有機溶媒を使用すると、その有機溶媒が夾雑物となってしまいます。CO2 のみのSFE であれば、夾雑成分を混入させることなく、高純度な分画・回収が可能です。
抽出前と SFE 抽出物の GPC クロマトグラム

分析 ポリスチレンオリゴマーの高分離分析

SFC は高速・高分離分析が可能で、HPLC と異なる分離選択性を示す場合があるため、今まで分離が困難であった成分の分離達成も期待できます。HPLC (GPC) で未分離の低分子領域が、SFC では重合度別に分離することが可能です。
ポリスチレンオリゴマーの HPLC(GPC) と SFC の分離挙動の変化

分析 ガソリン中のオレフィンの分析

ガソリンに含まれているオレフィン類は、光化学スモッグの原因にも挙げられています。ASTM(American Standard Society for Testingand Materials)6550-10 に準拠したユニファイドフルイドクロマトグラフによるオレフィン類の定量分析が可能です。

参考:Jasco Report Vol.59 No.2

3-Methyl-2-Pentaneの濃度とクロマトグラムの関係
濃度とピーク面積の関係