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トピックス

スペクトルと試料画像を1台で測定・データを一括管理 ATR付属品用 USB顕微鏡セット

スペクトルと試料画像を一括管理

赤外分光法では、試料の形状に応じて最適な測定手法を選択する必要がありますが、その中でも ATR 法は幅広い試料に対応できるため最もよく利用されています。ATR 法はプリズムに試料を密着させるだけで測定が可能ですが、この密着させる過程で、一部の試料が破壊される可能性があります。特にマイクロプラスチックや異物の分析では、色や形、大きさなどの情報を記録するために、ATR 測定前に試料画像を取得することが一般的です。

通常、測定前の試料画像を取得するには、FTIR での測定の前に実体顕微鏡などを使用して画像を取得し、その後両者を紐づける必要があります。しかし、試料が大量にある場合や小さな試料の場合、この紐づけ作業は煩雑で手間がかかります。

ATR 付属品用 USB 顕微鏡は、ATR 測定と同時に ATR プリズム上に設置した試料の画像を取得できます。さらに、試料画像とスペクトルは1つのファイルにまとめて保存できるため、データを一括管理し、スペクトルと試料の形状・色を簡単に記録・確認できます。

使い方

試料画像の取得と測定が1台で完結

ATR 付属品用 USB 顕微鏡により、これまで実体顕微鏡で得ていた試料画像を直接 ATR プリズム上で取得できます。これにより、実体顕微鏡と ATR 付属品の間で試料を移動する必要がなくなります。また、以前は画像とスペクトルが別々のファイルに保存され、手動でデータを紐づける手間がかかっていましたが、USB 顕微鏡で取得した画像はスペクトルと一緒に保存でき、データ管理が簡単になります。

マイクロプラスチックの測定事例

JASCO Web Seminar 『作業効率向上!IR スペクトルと試料画像を残せる ATR』

ATR 付属品用 USB 顕微鏡の概要と機能をご説明する Web Seminar です。

Application Note

USB 顕微鏡セットを使用して、微小プラスチックの画像撮影・スペクトル測定をした事例になります。

『USB 顕微鏡付きマクロ ATR を用いたマイクロプラスチックの測定』をダウンロードする