製品情報 HPLC用カラム システムアップ
HPLC用カラム

システムアップについて

システムの注意点

高速液体クロマトグラフィーのシステムは、一般に送液部・試料注入部・分離カラム・検出部・データ処理部(CDS)の各部より構成されており、カラムに対して最適なシステムを構成する必要があります。

  • 超高速分析(UHPLC)を行う場合および保持時間が短くシャープなピークが溶出する測定を行う場合には、高速応答に対応できる検出器およびデータ処理機が必要になります。適した装置を使用しない場合、理論段数の低下や保持時間および面積値の再現性が悪くなることがあります。
  • UHPLCは下図の粒子径によるvan Deemterプロットに示したように、2.0 µm以下の充塡剤を使用したカラムを用いて、線速度を上げた条件で高効率に測定します。そのため、送液時の圧力が高くなりますので、システムや配管の耐圧にご注意ください。
  • カラム圧力上昇の原因になる微粒子を除去するため、ラインフィルターのご使用をお勧めします。
  • セミミクロカラムやUHPLC用カラムを使用する分析では、溶出してくるピークを拡散させないシステムが必要です。

適切なシステムおよび検出器のセルを選択することで、高性能カラムの能力が発揮され高分離・高感度での検出が可能になります。

粒子径によるvan Deemterプロット
図1 粒子径によるvan Deemterプロット

※RHPLC(ラピッドセパレーションHPLC)は、コンベンショナルHPLCから一部のUHPLCの一部までをカバーする高速分析の手法です。

粒子径による流量と圧力
図2 粒子径による流量と圧力

カラム接続の注意点

配管接続部分に空隙があると、理論段数低下やテーリングの原因となります。空隙が生じないように、配管のフェラル先端長や切断面に注意してください。

粒子径2.0 µm以下のカラムはUHPLC用であり、送液時の圧力が高くなります。配管をする際は耐圧にご注意ください。

インジェクター~カラム間、カラム~検出器間の配管は、試料が拡散しないようできるだけ短く、内径の小さいものを用いるとともに、接続部分に空隙が生じないようにご注意ください。
(UHPLC:内径0.15 mm以下、HPLC:内径0.25~0.5 mm)

配管接続例
図3 配管接続例