製品情報 P-2000 series

旋光計

P-2000 series

測定例

ナトリウムランプとハロゲンランプによるピラルビシンの旋光度測定

ピラルビシンのORDスペクトルに、バンドパスフィルターを適用したハロゲンランプの透過スペクトルとNaランプのD線のスペクトルを重ねたものを示します。

バンドパスフィルターを使用したハロゲンランプでは、その透過波長域内で、比旋光度が大きく変化していることがわかります。

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旋光計における輝線光源の効果
図1 ナトリウムランプとハロゲンランプの違い

極めて大きい旋光度を示す試料の温調測定

オレンジ油(リモネン)は非常に大きな旋光度を示し、旋光度が90degを超えてしまうため、通常の光路長100mmセルでは測定をすることができません。

溶媒で希釈して測定することも考えられますが、比重が変化してしまうため、正しい旋光度が得られる保証はありません(比重と旋光度には比例関係が保障されていないので)。

日本分光ではこういった試料に対応するため、短光路セルを用意しており、10mm~100mm長セルに対応したPTC-262型ペルチェセルホルダをラインナップしております。

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旋光計50mmペルチェセルホルダ
図2 ペルチェセルホルダ 50mmセルセット時

旋光度の時間変化測定

P-2000シリーズには旋光度の時間変化を測定するための時間変化測定プログラムが標準で搭載されています。

図3はα-グルコースを溶かした水溶液の時間変化を示しています。水溶液中でα-グルコースの一部が徐々にβ-グルコースへと変化して、やがて平衡状態にたどり着く様子が観測できました。

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グルコースの旋光度の時間変化測定
図3 グルコースの旋光度時間変化