製品情報 V-700 series

紫外可視近赤外分光光度計

V-700 series

ソフトウェアの特長

測定・解析用ソフトウェア JASCO スペクトルマネージャ Ver.2

JASCOスペクトルマネージャは、日本分光が提供する光分析製品の共通プラットフォームとして設計されたソフトウェアパッケージです。

測定プログラムと解析プログラムが独立しているため、測定しながら解析を行えます。測定/解析画面にはデータだけでなく、測定条件や付属品情報、合否判定結果等が表示されるため、測定ミスを未然に防ぐ工夫が施されており、操作性に優れたソフトウェアです。

ここではJASCOスペクトルマネージャの機能をいくつかご紹介します。

6つの測定プログラム

スペクトル測定、定量測定、固定波長測定、ABS/%Tメーター、時間変化測定、2波長時間変化測定が行えます。固定波長測定では選択した20波長について測定を行うことができます。

また、30種類以上のオプションプログラムを用意しているので、ユーザーのニーズに合わせた様々な分析手法に対応します。

ベーシックモードとアドバンスモードの選択が可能

ベーシックモードでは、パラメータ設定を簡略化することができ、必要最小限の設定で測定をすることができます。

アドバンスモードでは、詳細なパラメーター設定を行って測定ができます。各モードはワンクリックで簡単に切り換えられます。

正確な測定をサポートするプログラムを標準搭載

JP、USP、EPや、JISに対応したバリデーションが行えます。また、日々の装置コンディションを確認するための日常点検プログラムが標準で付属し、測定データの信頼性を維持します。

JASCO スペクトルマネージャ CFR

FDA 21 CFR Part 11に対応したバージョンもラインナップ

スペクトルマネージャCFRはFDA 21 CFR Part 11の要求する電子記録・電子署名・データの安全性と完全性を保証するためのセキュリティー機能及び監査証跡の機能を提供します。さらに、IQアクセサリーにより付属品情報を併せて保存することでデータの取り違いも防ぐことが可能です。

FDA 21 CFR Part 11ログオン機能
図1 ログオン機能
FDA 21 CFR Part 11ログ機能
図2 ログ機能

小型モジュール iRM

iRM(インテリジェント・リモート・モジュール)は小型で直感的な操作が可能な専用コントロールモジュールです。V-700シリーズでは新型のiRMであるiRM-1000を採用しており、従来よりさらに操作性が向上、機能が充実しています。

ここではiRMの機能をいくつかご紹介します。

測定・解析プログラムの充実

スペクトル測定、定量測定はもとより、8波長の同時モニターが可能な固定波長測定、一定時間間隔で設定波長の測定を行う時間変化測定が標準で搭載されています。解析項目としても、従来はオプションプログラムであった膜厚計算や色彩計算を標準で搭載しています。

紫外可視分光光度計測定モード切替
図3 タッチひとつで測定モードの切換が可能

データアウトプット機能の充実

  • iRMからプリンターへ直接をデータ出力できます。接続するプリンターとして、カラー出力のA4プリンターや、スペクトル・検量線の出力が可能なロール紙プリンター等をラインナップしています。
  • 印刷プレビュー機能があり、iRM画面上で出力情報の全体図と拡大図を確認することができます。
  • データはUSBメモリーに保存されます。iRMの画面をビットマップ形式で保存することができます。

多様なオプションプログラムをラインナップ

V-700シリーズは30種類以上のオプションプログラムを用意しています。生化学分野向けにカイネティクスプログラムや温度変化測定・メルティング解析プログラムなど、素材・物性評価に向けた日射透過率・反射率測定プログラムやバンドギャッププログラムなど、ユーザーの多様なニーズに合わせたプログラムを提供します。

* スペクトルマネージャCFR版とiRMは一部対応していないオプションプログラムがあります。