サンプルの材質や形状、または測定波長範囲などによってATR法と透過法を使い分けることにより、より測定の幅が広がります。
電気・電子部品の材料として使用されているプラスチック樹脂は形状や硬さが多種多様です。
フィルム状に成型し透過測定できない形状品や非破壊で測定したい工程管理でのロット製品等にはATR測定が適しています。
ダイヤモンドプリズムを使用することで遠赤外までのスペクトルを得ることができ、臭素系難燃剤の同定に有効です。
遠赤外領域はプラスチック自体の吸収が少なく目的の臭素系難燃剤の吸収が 単独ピークとして現れるため確認が容易です。