スマートマッピングにより多層膜のマッピング測定を行いました。得られたスペクトルを図1に示します。
多層膜中は主にPVAおよびPVCの2成分からなり、さらに異物としてタンパク質が存在していることがわかりました。
さらに、各成分の特徴的なピークを色分図にすることもでき、可視画像でははっきりとわからなかった分布・成分を明瞭に確認することもできます。
Application Dataはこちら >10400件のライブラリを用いて樹脂中に含まれている異物の同定を行いました。
樹脂のスペクトルをもとに検索、解析することにより、異物としてケイ酸塩と炭酸カルシウムが含まれていることがわかりました。
複合スペクトルの分析において10400件のライブラリを使用することにより、異物の分析が可能であることが確認できました。
Application Dataはこちら >測定条件、対象によっては通常の可視観察よりも測定ポイントを鮮明に観察できることがあります。
日本分光の赤外顕微鏡ではオプションとして蛍光観察や偏光観察、微分干渉観察が行えます。
図3は延伸したビニールを観察した際に得られた画像です。可視画像と比較して、偏光観察画像の方がより鮮明に観察されていることがわかります。
Application Dataはこちら >一般に赤外検出器使用されるMCT検出器は、DLATGS検出器に比べ感度は非常に高いのですが、使用に際して、液体窒素などで冷却が必要、測定波数帯域がDLATGS検出器に比べ狭いといった問題があります。
日本分光では新たに新型DLATGSを開発しました。図4はポリスチレンフィルムを新型DLATGSとMCT検出器で測定した際のスペクトルです。
積算回数に違いはありますが、新型DLATGSは微小領域測定でも十分測定できることがわかります。
Application Dataはこちら >