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固相抽出(SPE)の基礎知識(1) 固相抽出とは?

HPLCにおける前処理

HPLCにおける分離分析では溶解・ろ過・濃縮・抽出といったサンプルの前処理を必要とする場合があります。前処理を行うことで、夾雑物による流路の詰まりを解消することや分析効率の向上を行うことができます。通常、前処理には多くの時間や労力が必要になりますが、固相抽出を行うことで前述の前処理を簡便に行うことができます。
HPLCにおける前処理
図1 前処理の一例

固相抽出とは?

固相抽出は英語でSolid Phase Extraction(SPE)と言います。溶液や懸濁液に含まれる分析対象物とそれ以外の不純物とを分離する方法です。 分離する方法としては、固相担体を充填したカートリッジに溶液や懸濁液を通すことで目的物と不純物を分離します。 不純物を保持させて対象物質を含む流出液を分析に用いる方法や、 固相カートリッジに対象物質を保持させて別の種類の移動相を流し、対象物質を溶出し分析に用いる方法があります。 固相カートリッジに対象物質を保持する方法では、結果的に対象物質を濃縮することもできます。固相カートリッジを利用した前処理は、食品・医薬品・バイオ・環境などの分野において、尿・血液・組織・水・土壌など様々なサンプルの分析に適用されています。
固相抽出
図2 固相カートリッジ3種(上)と固相抽出の種類(下)

固相抽出の原理

固相抽出の原理は液体クロマトグラフィーと同じです。分析対象物の入った溶液や懸濁液が固相カートリッジを通過する際に、含まれる溶質がそれぞれの親和性に応じて保持したりそのまま流れ出たりします。固相には、シリカを担体とするものやイオン交換樹脂などのポリマー性の担体のものなどがあります。
固相抽出
図3 固相抽出の原理
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