技術情報 Web基礎セミナー HPLCの基礎(2) HPLCの装置構成
HPLCの基礎

HPLCの基礎(2) HPLCの装置構成

HPLCの装置構成

HPLCは、ポンプ(送液)、インジェクター(試料注入)、カラム(分離)、検出器、データ処理機の5つで構成されます。
送液にはポンプを使用します。溶媒を送液することで、試料成分を検出器側に送ります。
試料注入には、インジェクター(手動)もしくはオートサンプラー(自動)を用います。
分離にはカラムを用います。より安定に分離を行うため、カラムを定温にするオーブンを使用することもあります。
検出器は、分離した成分を検知します。検出器の種類によって、検出できる成分が異なります。
データ処理機は、検出した信号(クロマトグラム)をコンピュータで表示し、解析します。成分の同定や定量を行うことができます。
HPLC装置構成
図1 HPLCの装置構成

ポンプの種類

ポンプは主に流量によって種類が分かれます。
  • ナノLC用ポンプ(1µL/min以下)
  • ミクロLC用ポンプ(数十µL/min)
  • セミミクロLC用ポンプ(数百µL/min)
  • 分析用ポンプ(数mL/min)
  • 分取用ポンプ(数十mL/min以上)
通常分析で使用するのは、数mL/minの分析用ポンプになります。
HPLCポンプの種類
図2 ポンプの種類

マニュアルインジェクターとオートサンプラー

試料の注入には、シリンジをインジェクターにセットして手動で注入するマニュアルインジェクターと、自動で注入するオートサンプラーがあります。主にサンプル数が多い場合にオートサンプラーを使用します。

カラムオーブン

カラムの温度が変わると、試料成分の溶出時間に変化が生じます。溶出時間を安定させ、再現性の高いデータを得るためにはカラムオーブンが必要です。また、低温でよく分離する試料に対して、温度を下げるために使うことがあります。

検出器の種類

目的とする試料に応じて、様々な検出器があります。紫外可視分光検出器、PDA検出器、示差屈折率検出器、蛍光分光検出器、電気化学検出器、電気伝導度検出器、質量分析検出器、旋光度検出器、円二色性検出器、蒸発光散乱検出器など、様々なものがあります。特定の成分のみを検出したい場合は選択性の高い蛍光分光検出器や紫外可視検出器、含まれている多くの成分を検出したい場合は、PDA検出器や蒸発光散乱検出器、示差屈折検出器などを使用します。
表1 検出器の種類
検出器の種類 測定原理
紫外可視分光検出器 吸光度
PDA検出器 吸光度
示差屈折率検出器 屈折率
蛍光分光検出器 蛍光
電気化学検出器 酸化・還元
電気伝導度検出器 伝導度
質量分析検出器 質量
旋光度検出器 旋光度
円二色性検出器 円二色性
蒸発光散乱検出器 光散乱
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