分析条件確立の手順を以下に、ステップごとにまとめました。
ステップ1 分析目的の明確化、分析目的成分の調査
- 成分の分子量、分子構造、官能基
- 成分の性質(溶解度、安定性、UV・蛍光スペクトル等)
- 試料の状態(含有量、濃度、夾雑物)
- データ集・文献等による分析条件、前処理の下調べ
ステップ2 分析条件の検討(カラム、移動相条件、温度、分離手法、検出方法)
- 比較的濃度の高い標準試料にて成分のピークの確認、分離条件の検討
- 測定が必要な濃度での測定、検出法の決定
- 未知試料の前処理の検討
- 未知試料における目的成分と夾雑物との分離状態の確認
ステップ3 ルーチンとして使用できる分析条件の決定)
- 検量線の直線性、検量線法の決定
- 前処理も含む定量の再現性
- カラムに強く保持される成分、検出器に検知されない成分の確認
- 他の定量方法との相関
ステップ4 ルーチン定量分析
- カラムの寿命
- ランニングコスト
- 測定手順の明確化(文章化)
- システムとカラムの保守管理