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HPLCの基礎

HPLCの基礎(4) 各種検出器の特徴

UV/Vis検出器の特長

UV/Vis(紫外可視分光)検出器は、190nm~900nmに吸光をもつ成分を検出できます。例えば、芳香族、色素、タンパク質、薬物などが測定可能です。測定波長を選択すれば、妨害成分の影響を抑制して試料の測定を行うことが可能です。また、極大吸収波長に合わせて測定することで、感度を向上させることができます。溶出ピークにおいて紫外可視吸収スペクトルを測定し、ライブラリ検索すれば、その成分を予測することも可能です。吸収スペクトルから純度チェックを行うこともできます。
HPLCでのUV検出
図1 最適波長によるUV測定

蛍光検出器の特長

蛍光検出器は、220~900nmの範囲の蛍光を測定できます。特定の励起波長で、特定の蛍光波長を検出するので、UV検出器よりも更に選択的な測定が可能です。励起波長と蛍光波長はプログラムで切替が可能なため、溶出時間が異なれば波長の異なる蛍光物質を同時に検出することも可能です。
HPLCでの蛍光検出器における同時測定
図2 波長プログラミングによる同時測定

RI検出器の特長

RI(示差屈折)検出器は、物質のもつ屈折率の違いを検出する測定です。ほとんどの化合物が溶媒とは異なる屈折率をもつため、あらゆる成分が検出可能です。温度変化や溶媒組成の変化によっても屈折率変化は生じるため、定温、定組成で分析することが必要になってきます。
RI測定とUV測定の比較
図3 RI測定とUV測定の比較

3種類の検出器の比較

上記3種類の検出器の特徴をまとめると、表1になります。UV-Visや蛍光は感度が高く、選択的に測定することが可能です。温度の影響も受けにくく、グラジエント溶出法を使用できます。RI検出器は、様々な成分を検出できるというメリットがあります。しかし、温度の影響を受けやすく、グラジエント溶出法は使えません。少々高価ですが様々な成分を高感度に検出でき、グラジエント溶出法も可能な蒸発光散乱検出器というものもあります。
表1 各種検出器の特徴
検出器 UV 蛍光 RI
感度 ~ng ~pg ~µg
選択性
温度の影響
グラジエント溶出法 不可
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